ルーブル美術館の混雑

[パリ旅行]ルーブル美術館でミロのビー

朝9時、宿から徒歩10分ほどで「ルーブル美術館(Musee du Louvre)」の東端に到達。リヴォリ通り(Rue de Rivoli)に面した東端近くの「シュリー翼(Porte Sully)」側の門から美術館の敷地内に入る。このエリアは、ルーブル美術館の敷地中を通ると言うだけで何の入館場所もなく、結局はガラスのピラミッドまでルーブルの敷地内を歩く。ガイドブックでは「敷地への入口」と「建物への入口」と「美術館内への入口」の記述が曖昧で区別がわからなかった。どこからアプローチしても建物内に入るのに入場券は不要だが先行してセキュリティー・チェックの行列がある。このセキュリティーチェックポイントには朝一番(9:10)で到着したので大した行列ではなかった。ある程度並んだ後で、「バックを持っている人」と「持っていない人(行列の左へ分岐)」で分岐がある。当然「バック有り」側が渋滞するので、何も持たずに出かけると列を飛ばすことも可能かも知れない。分岐後に金属探知機のゲートを通過する場面では再び同じ一列に戻る。ここの探知機は空港にあるものほど感度を上げていないのか、100円ライターやルームキー程度でブザーは鳴らなかった。(いずれにしろ金物はバックの中に入れておくのが無難。バックは空港同様に蓋を開けてレントゲン装置を通過させる。)

その後、エスカレーターで地下一階に降り、数箇所ある入場券売場の行列に並び人数分のチケットを買う。地下鉄1号線のパレ・ロワイヤル-ミュゼ・デュ・ルーヴル駅側から来ると、セキュリティー・チェック以前に自販機で当日券が買える。混雑時の行列を見ていないのでその効果は不明。

入場券の自販機

 
チケットを買ったらインフォメーション・カウンターで日本語の館内図を入手する。館内にコインロッカーは存在しないようだったが手荷物預り所はピラミッド下にある。館内で撮影禁止の場所はあるが、一眼レフ・カメラを首からぶら下げてチェックを通過しても大丈夫だった。

水分もこのフロアの喫茶店に併設された売店で買える。空いている朝一番で買い込み、可否はともかくバックの中に入れ館内の階段脇のベンチなどで飲む。ルーブル美術館に限ったことではないがペットボトルを持込禁止とした所が多い。館内で3ユーロ前後(500円!!)もする水分を買うのも悔しいが、セキュリティー係りとガタガタやる語学力も無いので情けないが持参しなかった。いったい語学力の伴わない乳幼児の親はどうするのだろうか?
 

正午にはこの混雑

混雑しないうちにと、ミロのビーナスサモトラケのニケ像、モナリザ、聖母子などなど大物を手際よく片付け、12時過ぎになってお腹が空いたので展示室からピラミッド下に出向くと入場券を買う長い行列にビックリ!! 入場券を買う人の列をくぐり抜け、再入場無料なので外に出ようと地下鉄駅方向に館内を歩いて2度ビックリ!! セキュリティチェックの列が最後が見えなくなるまで続いている。これでは「とても再入場は無理」と諦め、セキュリティチェック内(美術館の売店が数軒ある程度)の売店で「とても硬いバゲット・サンドイッチ=5ユーロ」「大は無く小さいペットボトル=3ユーロ」「ドーナツ類=3ユーロ」などと一人2000円近い昼食を、テーブルに空きがないので壁際のベンチに座って食べた。家族連れは勿論のこと、新婚旅行っぽいカップルなどで壁際のベンチも空きが少なく、若者は床に座って食べており公園の芝生に近いのがピラミッド下の昼食時の光景だった。参考までにピラミッド下にもレストランはある。公園の芝生と化しているドア付近にアラカルト中心(まあ5000円/人はいくだろう)のメニューを掲げているので、さすがに店内は空きテーブルが目立っていた。(喫煙なら入ったかも)

混雑の激しい午後からは、彫刻や工芸作品など比較的人出が少ない展示室を中心に見学し、夕方以降になって団体客が消えてから再び絵画エリアに戻った。この日は開館延長日なので終了時間を気にすることなく館内に居る事が出来た。子供の参考にと餞別で頂いた「ルーヴル美術館の楽しみ方 (とんぼの本)」をガイドブックにしたのは正解。教科書的な抽出ではあるが網羅的にリストアップされ、年代にかかわらず参考になる解説や薀蓄も付いているので私の母も私の子も両方とも喜んでいた。それでも見残しは多く、初めて見た名前も知らない作者の作品や作風に感銘を受けた展示も数多くあった。

ルーヴル美術館の楽しみ方 (とんぼの本)

ルーヴル美術館の楽しみ方 (とんぼの本)