コンヤからシルクロードを走りカッパドキア地区に向かう

トルコ・カッパドキア地区(Cappadocia


 今日は、トルコの世界遺産カッパドキアの岩窟群とギョレメ国立公園」を目指してコンヤ(Konya)を早朝に出発。カッパドキアに向かってシルクロードをバスで走る。先週の雪が残る高原を標高1000メートル程度まで登りながらアナトリア高原中央部を目指す。

09:00 最初のキャラバン・サライ
スルタハン(Sultanhani)のキャラバンサライ(Karavanserai)でトイレ休憩。中に入るのは有料、外から見たり撮ったりするのは無料。

10:10 冬のキャラバン・サライ
1日分の駱駝の走行距離に合わせて40km置きにキャラバンサライが設けられている。しかし、冬の積雪期には走行距離が落ちるなどの事情から、40kmの間を埋めるように小規模な冬のキャラバンサライが置かれている。

10:50 Nevsehir と Nar の間で、カッパドキア(Cappadocia)らしい光景が目立ち始める。この奇抜な形をした岩が、地域の生活に密着していることに改めて驚いた。しかし、到着に喜ぶも、トルコ絨毯の閉じ込め販売に付き合う。1、2時間程度のことなので、それはそれで興味が持てる部分もあるが、カッパドキアまで来て「価格が安いから」と日用品のカーペットを買えと言うのはいささか疑問が残る。

とは言え、お約束なので、絨毯を織りあげるトルコ人の織子さんの背後から製造風景を見学。トルコの絨毯は縦糸2本に色糸を結びつけるダブルノット式という織り方が主流。ダブルノット式なので使えば使うほど結び目が絞まり丈夫だとかで、どこかで聞いた「釣りの仕掛け」とよく似た話。一方、お隣のペルシャ絨毯は縦糸1本に色糸を結ぶシングルノット式で織られているので、細かい模様を表現することができるらしいが、ライバルにあたるであろうトルコでその説明はなかった。


12:30 やっとトルコ絨毯の閉込販売から開放された。

100km²近くにわたって岩石地帯が広がる高原台地カッパドキア(Cappadocia)には、太古の火山活動によって降り積もった火山灰や溶岩の侵食によりキノコや煙突のような形の奇岩が林立し、巨岩がそびえる幻想的景観はまさに自然の驚異です。さらに、古代から洞窟を利用した驚愕の暮らしと、奇岩を背景に建設されるマンションや年間200万人を超える観光客を背景とした観光産業の対比が面白い。

カッパドキア(Cappadocia)のギョレメ地区(Goreme)の土産店では、その背後に広がる素晴らしい景色とは対極となるような商品ばかり。せっかくだから何か買おうと努力しても、400円〜1500円ほどの「ガラスの魔よけ」以外に手が出る事はなかった。お孫さん用にベリーダンスの幼児用衣装を買おうとした同じツアーの方も、選んだ商品が「破れていた」とか、取り替えてもらったものが今度は「汚れていた」などで、バスの出発に間に合わず結局買えずじまいとなっていた。

15:00 洞窟食堂での食事を挟んで3箇所程度から奇岩を見学。その後、アンカラを目指す。アクサライ(Aksaray 白い宮殿の意味)とアンカラ(Ankara)の間にあり琵琶湖の2倍もの面積を持つ広大な塩湖(トウズ湖)に沈む夕陽。走るバスからの手持ち撮影にしてはブレがないのはニコンVRレンズの威力か? つまり、有名なトウズ塩湖に沈む夕日を前にしても停車すらしてくれない旅程のパックツアーに参加し、見るに耐える写真を残すには高性能なデジタル一眼レフが必要という事か?
いつものレンタカーなどを使った気ままな旅と勝手が違い戸惑うことも多いが、費用的なことを考えると納得できる部分もあり、両方を勘案して選択する事が大切とは思うが・・・。


21:15 アンカラ駅に到着。小ぶりで古風な駅だが、首都アンカラの中心駅だけあって、大理石と良質な木材を多用した駅舎は美しい。

22:30 アンカラ特急が発車、あす朝の7:30頃のイスタンブール到着予定。