【3日目】エーゲ海(アイワルク)〜エフェソス遺跡〜パムッカレ

エフェス遺跡(Efes又はエフェソス)


06:00 添乗員がまとめて依頼してくれるモーニング・コール(Wake-up Call)で起床。アイワルク(Ayvalik)郊外のエーゲ海沿い建つグランド・テミゼル・ホテル(GRAND TEMIZEL HOTEL)前のビーチからは朝日が美しい。干満の差の少なそうな波打際には「アマモ」らしき海藻が群生しており、メバルイカナゴなど雑魚の激減した今の瀬戸内海と比べて羨ましい限りの好環境だ。

グランド・テミゼル・ホテル(GRAND TEMIZEL HOTEL)から南に1時間ほど走った所で、噂に聞くトルコ石の土産店「AGAD」に拉致され閉じ込めに合う。日本語が上手なうえ美形のトルコ女性に囲まれ「これホンモノ、トルコ石、奥様にドゾ!」攻撃を連発。何とかトルコ石からは逃れたものの、結局、店内に2つだけ置いてあった「海泡(かいほう)石のパイプ(別名をメアシャムパイプ)」を$240でクレジットカード購入するに至る。


海泡石(Meerschaum)はセピオライトと言われる鉱物の一種。トルコ西部にあるエスキシェヒル(Eskisehir)地方が世界最大の産地である。メシャムパイプは、その優雅さだけでなく、多孔質な素材がニコチンを吸収するためか、まろやかなスモーキングからパイプの女王と讃えられている。使い込んでいくうちにパイプの色が、本来の乳白色から琥珀色へと変わり、いっそうの美しさを創り出していくそうだ。しかし、メシャム原石によっても異なるようだが、琥珀色になるまでには早いもので半年ほど、遅いもので数年もの年月が必要とのこと。

※石膏を混ぜた練物で成型した偽物では色は変化しないらしい。

このお店の場所はベルガマ(Bergama)郊外に位置し、周囲はロバに乗った御爺さんがいるようなのどかな麦畑が広がる。この先にあるベルガモ遺跡には、紀元前3世紀頃にぺルガモン王国(Pergamon)が興りヘレニズム文化が栄えたことから、トラヤヌス神殿や図書館などが残るアクロポリスや、ギリシャの医神アスクレピオスに因んだ総合医療施設アスクレピオンの遺跡など有名な遺跡が残る。トルコ石土産に時間を取られ一切の観光は出来なかったにもかかわらず、ツアー客からは別段の文句も出ず「格安ツアーだから・・・」と達観する人が多かったのには正直驚いた!


11:00 その後、大都市イズミル(Izmir 古くはスミルナ(Smyrna)と呼ばれた)の街を遠巻きに眺め、高速道路沿いのショッピング・モールに、大規模な「IKEA」が進出していることに驚きながらバスは南下を続けた。高速道路のサービスエリアでトイレ休憩を挟み、エフェス遺跡(Efes又はエフェソス)の観光拠点となるセルチュク市(Selcuk)の「ULUSOYレストラン」で、シシケバブシシカバブ)料理で遅めの昼食をとる。ちなみに、ベルガマ遺跡のすぐそばにもセルチュク(Selcuk)と言う町はあるが、ここはイズミル県にあるエフェス遺跡(Efes又はエフェソス)の観光拠点もセルチュク(Selcuk)市である。

15:00 エフェソス遺跡のみの観光を終え、ほんの10分程でキルシール(KIRCILAR)ブランドで皮製品を製造直売するレザーアート(LeatherArt)なる店で本日2回目の閉じ込めに遭う。ここでは、お客も参加するファッション・ショーが無料のチャイ付きで楽しめたが、$1000前後の皮ジャンや皮コートに興味が沸くことはなかった。売場内は一見すると出口がわからないが、商売の邪魔をしないように小声で頼むとすぐに外に出してもらえ、小鳥の飛び交う綺麗な庭を堪能することができた。更に、セルチュク要塞(旧アヤスルク Selcuk Castle)や聖ヨハネ教会(St. John Basilica)を見ずに閉じ込められた皮製品の店の外からは、遠くにアヤスクルの丘を望むことができ500mmの望遠レンズをもって撮影することに成功した。

皮ジャンから開放された後はヒエラポリス遺跡観光の拠点パムッカレ(Pamukkale)の町を目指して東進。Sultanhisar, Atçaという町のドライブインでトイレ休憩を兼ねて「ピスタチオ入り牛皮の御菓子」と言うべき地元のお菓子「ロクム」を買う。

「1箱$6、10箱で1箱オマケ!」

事前にバス内で配られた試供品が口に合ったためか、たまたま居合わせたドイツ人観光客も大笑いするほど皆で懸命に買い込んだ。

次に通ったアイドゥン(Aydin)の町は、イチジクが特産と言うだけあってグリーンベルトに青銅で出来た無花果のモニュメントが置かれ、イスラム教の教会が見え隠れする綺麗な町だった。


やっとのことで、温泉保養地パムッカレ(Pamukkale)にあるスパ・ホテル・コロッセア・テルマル(又はコロッセア・サーマル SPA HOTEL COLOSSAE THERMAL)に19:30ごろ到着。

夕食後の21:30からベリーダンス・ショウがホテル内のバーで開催された。フロント付近に飾ってあった写真通りのブロンドの若い美人が出演し、ドリンクのみ有料で特別なチャージもなく良心的。