モバイルパソコンとは
ここ数年、拡大著しいモバイルパソコンとは、JEITAの定義によると「2kg以下のノートパソコン」であるようだ。したがって、3kgや4kgもあるノート型をしたものとは別物だ。
週間アスキーなどの雑誌記事で、個人事業主系の職業の人のモバイルパソコンの使い方はよく目にする。皆さん便利に使いこなしているようで、それくらい使い倒しているのならば数十万の費用も元は取れると思うことが多い。
一方で一般企業のサラリーマンの公的モバイルパソコンの利用事例記事を目にすることは少ない。昔のダム端末の様に特定業務向けの入出力機として使うような例は別物として、雑誌記事の事例のような便利な使い方のできるモバイルパソコンを社員の多くに配備するには、機器自体の費用に加えて運用管理にも膨大な費用がいる。プライバシーマークやISMSなどを取得(取得を目指している)している企業は、費用的にも管理的にも不可能と言っても過言ではない。
仕事柄、かなりの種類モバイルパソコンを導入してきたが、1.5kgを切る機種じゃないと誰も出張に持って行きたがらない。出来れば1kg前後で専用モデムカードもあると常時携帯するようになる。この時、無線LANは必須として、机上パソコンとの連携からネットワークストレージも欲しい。ネットワークストレージがあれば、モバイルパソコンのハードディスクにデーターを入れる必要が極小化するのでメモリの持ち歩きを禁止しても実害は少ない。
常時携帯するようになると、AC/DCを仕事場以外に2個買い自宅と仕事バックに常備したり、自動車利用が多い場合は車中の充電環境も必須となる。
移動中のタクシーの中でもすぐ使えるように、蓋を閉めたぐらいで電源が切れないように設定変更などすると、移動中のちょっとした時間に使いだし利用度合いも激増する。
専用モデムカードは、早くから完全固定料金制を取り入れている日本無線のbモバイルを利用している。固定料金なのでモバイルでも常時接続感覚で使える。
全国を広くカバーするPHSデータ通信に加え、複数の事業者の無線LANスポットもつかい放題なので、沖縄から北海道に渡る出張先でも、都内の日常の外出先でも接続自体に不便を感じることはない。(残念ながら通信速度は速いとは言えない)
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モバイルパソコンの利用が増えると故障に数倍する事故修理が発生する。元気な社員が多い企業では通常の故障率に数十倍する事故率となる。また、故障や破損事故などはまだ良いほうで、紛失や行方不明も机上パソコンとは比べ物にならない数が発生する。「紛失」と「盗難・横領」は見方によっては紙一重の言葉であり、LAN上にぶら下がっているPCをインベントリー管理ソフトなどを回しながら数を数えている管理とは明らかに別物のノウハウを必要とする。