書籍販売の手引

「書籍販売の手引/アメリカ書店界のバイブル」と銘打った昭和57年初版(米国では1969年)の本を手に入れた。

序には「1日ゆっくり座って本を読んでいたいから書店を始めた・・・」とある。
当時は、こんな理由で書店を始める人が多かったのか?

「"せどり"ノウハウもののサイトはかなり増えたが、
アマゾンで投げ売るノウハウよりも、
愛蔵すべき本のノウハウを書いたサイトがもっと増えないものか・・・」とは言うものの、
この本の内容もほとんどが書店経営に関するものだ。
映画ユーガットメイルの「FOX書店を目指せ!」的な内容が中心であり、
希覯本(稀覯本、きこうぼん)、古書、絶版本に関する記述は少ない。

巻末の「私はなぜ本屋になったか」では、
「本に囲まれていたいから、
(本を通じて)社会と関わっていたいから、
いつか一冊書きたいので」など、
かなり面白い動機が多く楽しめた。