パリ「シャルル・ド・ゴール空港」へ

JAL(エール・フランスのコードシェア便

 自宅から羽田空港へは自家用車、羽田空港から関西国際空港へはJAL国際線のオマケ航空券、関西国際空港で高松からの母と待ち合わせたうえ、パリ「シャルル・ド・ゴール国際空港(L'aéroport de Paris-Charles-de-Gaulle)」へはJALと言ってもエール・フランスのコードシェア便ボーイング777コードシェア便では申訳程度の日本語案内が入るが映画も雑誌もフランス語中心。
 今回の旅行は、母と、私と、娘連れの三世代旅行。嫁抜きの3人と言うことで、お父さんとしては安心感の高い日の丸航空会社と全席3座のボーイング777の路線を狙った。母は高松空港からになるため関空発が好都合、お父さんは大学受験を目前に控えた長女と嫁を都内の自宅に残し、小学5年になる次女だけを連れて羽田空港からJAL国内線で関空へ。行き帰りの航空券予約だけでも難易度は高かったが、コードシェア便のリスク(高い割には安売り航空券と大差ない機内事情、不測事態発生時のゴタゴタ他)を受け入れざるを得なかった。 

 幸いにして「日本語の雑誌がない」とか、「日本語(字幕含む)の映画が殆どない」といった程度の不満だけで定刻前に無事パリに到着した。フランス入国手続きや荷物のピックアップもスムースに終わり、空港からはRER(エール・ウ・エール、Réseau express régional 高速郊外鉄道)に乗って1本でアパルトマンホテルのある「シャトレ-レ・アル駅(Gare de Châtelet - Les Halles)」に到着した。
 この駅は、地下鉄シャトレ駅(Châtelet)と地下鉄レ・アル駅(Les Halles)に加えて、RERの駅とフォーラム・デ・アル(中央市場(レ・アル)跡を再開発したもので、ヨーロッパ最大の地下街/ショッピング・モール/地下商店街)が、地下で後付の寄せ集めにされた複雑な構造。事前に「Google Earth」とにらめっこしても複雑な地下通路の仕組みまでは調べ尽くせず、大荷物を抱えて地下鉄通路と地下商店街の複合体の中を右往左往しながらやっと宿へ辿り着く。地下では、中途半端に動く歩道などが整備されているので、つい頼ってしまったが、結局のところは地上に出て自分の目で建物を捜した方が早かった。 

Citadines Les Halles, Paris(パリ市レ・アル地区にあるシタディーヌ・アパートメント・ホテル)

 母連れ・子連れではホテルの予約も難航した。

  • 娘が車に弱くなったのでレンタカーやタクシーを避けること。
  • 母連れなので頻繁な地下鉄の乗降を避けること。
  • 喫煙ルームとインターネット経由で多少の仕事が行える部屋を確保すること。

以上3点を満たすためとは言っても中心部でスイートルームや2部屋を確保する費用もない。そこで「パリならアパルトマンだろ!」とばかり、2DKのアパート・ホテルを中心に部屋探しを始めた。
 いざ探し始めるとパリ市内には短期滞在アパートが意外に多くあることがわたっか。しかし、ルーブル美術館に徒歩で行ける場所には数件しか物件がない。その上、クリスマスと大晦日を含む10連泊ではネット予約でも満室表示になる予約サイトがほとんど。一つのアパートメントホテルに対して数多くの予約ルートが存在するうえ料金もキャンセル規定も様々。連日に渡り予約サイトをこまめに覗くうち希望通りの予約を取ることが出来た。直販サイトも存在するがユーロ高(1ユーロ=168円)もあってか代理店経由よりも高いくらいの料金設定だった。

 チェックインにあたっては、ホテル同様にフロントでリザベーションの旨を告げパスポートや予約番号などを見せ部屋の鍵を受取る。広くもないロビーにはベルやポーター係りも存在しないようなのでチップの小銭の心配もなく2基あるエレベーターの一つに乗り割り当てられた部屋のある6階に昇る。絨緞敷きの長い廊下を歩き部屋に入ると典型的な振分型2DK、バスタブ付シャワー浴室と洗面台が一緒になった部屋には各種タオルが、独立した普通の洋式トイレには紙が、それぞれ多めに完備されていた。小さ目のキッチンには冷蔵庫のほか電子オーブン・レンジや電気式コーヒーポットを含む調理器具1式と、陶磁器で出来た食器に金属のナイフ・フォークも完備されている。ちなみに、紙の補充は随時フロントで無料、タオルやリネン類は週1回の交換まで無料。必要であれば随時フロントで有料交換。インターネットは有線LANの口が1箇所。1つではあるがテレビとCDラジカセもある。電源の差込口も各部屋に幾つかあり予想を上回る内容に安心した。

シャンゼリゼ大通のクリスマス電飾

荷解きもそこそこに、時差ボケ予防のためタクシーに乗って夜のシャンゼリゼ見物に出かける。Citadines Les Halles(シタディーヌ・レアル・アパルトマン・ホテル)の南側(セーヌ北岸寄り)からタクシーに乗車、ルーブル美術館(Musée du Louvre)の北側を走りコンコルド広場の観覧車を越えると、クリスマス電飾の眩しいシャンゼリゼ大通(Avenue des Champs-Elysees)に出る。通りの両側にある歩道は凄い人混み。深夜まで営業している Monoprix(モノプリ:スーパー・マーケット)の混雑した店内に入り、地下食料品売場で当座の食料を仕入れて早々に帰路についた。
なお、仕入れた知識によるとフランスのレジでは皆が「こんばんは/Bonsoir」と挨拶をするものらしい。(私も挨拶した・・)